第89回

ライヴ曲目解説(2004年12月11日、郡山Club#9)

 郡山の紳士淑女の皆様こんにちは、テクノ歌手のテクマ!です。New Yorkで出逢ったナイスなロックバンド、Blue-IIIのお招きで、今回初めて郡山でライヴをやらせていただくことになりました。ならず者ですが、何卒よろしくお願い致します。初めてということもありますので、今回のおセンチ日記ではテクマ!が今日ライヴで演奏する曲目の解説をさせていただこうと思います。「それぢゃあライヴの楽しみがへるわ!」という方はここで読むのをやめて、ライヴ後に続きをお読み下さい。
 まずはBaby佐々木を涙で濡らす為の選曲、『禁じられた色彩』です。これはテクマ!と彼の共通のルーツである、YMOの坂本龍一とJAPANのDavid Sylvianの共演による曲で、『戦場のメリークリスマス』の歌入りヴァージョン、と言った方が理解されやすいかもしれません。坂本龍一によるストイックかつ劇的なコード進行と、David Sylvianのこちらもストイックかつ劇的なヴォーカルにより進行する曲で、最初と最後でだけ流れるあの『戦メリ』のメロディーが魂を熱く燃やします。テクマ!はエフェクターとカセットMTRを駆使してわざと劣化させたリズムとハモンドオルガン、そして左右から交互に鳴るシンセベースによりこの曲を再構成しました。現在進行中のテクマ!&Baby佐々木ユニットのプロトタイプとも言えるサウンドに仕上がっていますので、どうぞ御堪能ください。
 続きましてはテクマ!の2nd Album『Survivour』に収録されている『月の光の下の恋人たち』です。hideの『Rocket Dive』やBlankey Jet Cityの『赤いタンバリン』、そして布袋さんの『Glorious Days』のように、あくまでも疾走する8Beatにどこまでもセンチメンタルな感情を盛り込むことに挑戦した曲です。「夢も希望も無い/自分で見つけなければ」という一節が特に気に行っています。そして同アルバム収録の『さくらの花の咲くころに』につながります。このつなぎはアルバムと同じなのですが、すごくグッときます。この曲はずっと独りでトラックを創っていたテクマ!が自分以外の演奏によるサウンドを取り入れるキッカケになった曲です。テクマ!の曲の中で最も人気のある曲であり、ソングライターとして最も自身のある曲でもあります。ちなみにこの曲は、萩尾望都の『ポーの一族』という漫画にあった「辛いことが多いから、人はかなうことのない夢を見るんですよ」という一節にインスパイアされ、15分で出来てしまいました。
 次は新曲の『Glass Shoes Survivour』です。今年5月にアメリカへ行ったときに飛行機の中で浮かんだリズムのアイデアと、帰国してから浮かんだ「週末の雨の中をガラスの靴で生き残れ」という言葉をなんとかして綺麗につなぎたいと思い続けていて、先月ついに出来ました。中学生のころから私が敬愛し続けているバンド、ソフトバレエのサウンドと世界観を最も適格に受け継ぐことができた曲だと思っています。そしてインタールードとなるインストを挿んでオムニバス『Holy Songs Mountain』に収録されている『ないないない』に続きます。これも人気のある曲で、どこのライヴの後でも、この曲のマネをしながら私に近付いてくる人が絶えません。この曲は小坂忠の『ほうろう』という日本のR&Bの古典とKraftwerkが、ファンキーという共通点を持ってつながっていることに私が気付き、マイケルジャクソンを再発見した時に出来た曲です。The MetersやJBなどの黒人のグルーヴとマシンのリズムの両方の素晴らしさを感じて下さい。歌詞のコンセプトとなっているのは、金子修介の映画『山田村ワルツ』です。
 そして登場するのが未発表の『以心電信』です。20才のテクマ!が始めて生で観た美輪明宏のステージに感動し、その数日後にThe Yellow Monkeyのビデオ『追憶の銀幕』を観て涙を流し、泣き止まないままに書き上げた曲です。このバックトラックは、テクマ!の交友関係の中からこの曲に適任のミュージシャンたちを集めて、完全生演奏で仕上げられています。泣いて下さい。遂に最後の曲として歌われるのが、テクマ!レパートリー中最高の人気を誇る『アヴァンチュールで行こうよ!』です。この曲に言葉はいりません。目一杯右腕を振り上げてやってください。
 いかがでしょうか。こちらを読み返しつつ、アンケーツを書いていただいたり、CDをお買い求めていただけますと、今後のテクマ!活動の励みになりますので、ぜひとも御協力お願いします。でわまた、今度は、モア・ベターよ。人身ばいばーい!
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