第84回

未来派野郎2004

 紳士淑女の皆様、本日はテクマ!企画Vol.28『未来派野郎2004』へおいで下さいまして、誠にありがとうございます。現在テクマ!は年間に3つの企画を行っています。ひとつがノンジャンルで刺激的なバンドを、世界最高の音響を誇る高円寺20000Vに集めて行う「高円寺大学」。もうひとつがうさぎ年産まれのメンバーがいるバンドだけを集めた、ややゆるめで同窓会的な雰囲気を持った「うさぎ会」。そして最後のひとつがテクノ限定である今回の「未来派野郎」です。では、最もパワーのあるテクノバンドだけを集めた今回の『未来派野郎2004』の参加メンバーを紹介させていただきます。
 まずはギャクセツゾクです。2年程前に花髑髏テープ、というイベントに出場した際に知り合いました。岡村靖幸とマイケルジャクソンを足したようなヴォーカリスト、ギャクオの壮絶なダンシング&シンギングと、佐々木喫茶の鳴らすハイクオリティなテクノトラックによるバンドです。このバンドは持ち込んだ機材によってリアルタイムにトラックを鳴らしており、そのためサウンドにかなりの音圧があるところが、テクマ!を惹き付けています。佐々木喫茶は元々はギタリストであったそうなのですが、テクノをやっていくことについてかなり根性が座っているので、今後がとても楽しみです。
 お次は航空電子です。POLISICS以後のインディーズ・テクノポップシーンにおいて、今最も勢いのあるバンドでしょう。テクマ!と同種の雑食性の雑学王である、キーボードのスギヤマ!とはかれこれ5年ぐらいの付き合いになるでしょうか。以前観に行った航空電子のワンマンライヴでは、ドラムのフセさんメインでやっていたYMOのコピーバンドにとても感銘を受けました。高橋幸宏特有の謎のタイミングっで入るオープンハイハットやスネアでのフィルはもとより、ヴォーカルのエフェクト具合までが素晴らしい出来であり、YMOに対する愛情をとても感じたものでした。その際にも感じたことなのですが、ベースのクスモトさんはとても理知的なベース演奏を行います。知性で行き着くところまで行った上で「ロック」というものを叩き込むような演奏には、真のテクノ魂を感じます。
 そしてSoyuz Projectです。テクマ!が最も好きな時代のP-Model、平沢進・小西健司・上領亘・福間創時代に在籍していた、福間さんの率いる純テクノバンドです。この時代の名曲『夢見る力に』がテクマ!は大好きでした。また、Soyuz ProjectのメンバーのMOMOさんとは、元Grass Valleyの出口さん経由で知り合いになり、それ以後、家が近所ということもあり、かなり親しくさせていただいています。笹塚周辺のカレー屋やイタリアンを制覇したり、一緒に花見を企画したり、ソフマップで白熱した機材観察をしたりしています。また、最近発売されたオムニバス『超刺激エンターテインメントVol.2』の製作においては、SEやシンセの音作りで協力してもらいました。テクノポップ研究所の機材セットアップについても、たくさんの助言を頂いています。今後テクマ!のサウンドに進化が見られるとしたら、そこにはかなりMOMOさんの協力があると思われます。
 忘れてはいけないDJはアキバタクマです。長渕剛とルースターズを合わせたような素晴らしいロックバンド、シリンダー・ヘッドロックのVo&Gtです。「今までしてきた悪いこと」という歌詞がとても好きです。彼とはSportmanのシガちゃん経由で知り合いになりました。「未来派野郎」のポリシーとして、DJではテクノ禁止、というものがあります。テクノの合間にアコースティックやロックンロールがかかることによって、テクノだけを聴き続けるよりもより一層未来的な雰囲気が出ると思っているからです。映画で言うと『ブレードランナー』や『オネアミスの翼』のサウンドトラックの感じでしょうか。
 尚、今回はテクマ!企画としては始めて4バンド、40分づつのライヴとなっています。テクマ!もその時間をフルに活かした素晴らしい構成のライヴをお魅せします。でわ、現在最高のテクノ達を、どうぞ存分にお楽しみください。人身ばいばーい!

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