第59回

未来派野郎2003

 テクマ!は今年隔月で企画を開催しています。その発端は、自分は『中堅どころのインディーズバンド』というハンパな位置にこのまま定住してしまうのではないか?という不安にあります。あちこちのライヴハウスに顔を出せばそれなりに知り合いがいて、まぁ頼めばタダで入れてもらえたりもして、出演者達にも「あー、知ってますよ!」ぐらいは言われる、というのが『中堅どころ~』の表の顔です。しかし一市民として一市民と同レベルの仕事をしながらもしかし世間でいう休日を休暇に使うことも許されずにそれをすべてバンドクオリティの向上に費やす日々、という裏の顔が『中堅どころ~』には確実に存在するのです。こんなんじゃいけません。最低でも下北沢の駅を降りた瞬間に「うおー!テクマ!だ!俺むちゃくちゃ好きなんすよ!」と人々が叫びかつ袖の下に現金を入れてくれないとだめでしょう。そうでないといくら素晴らしいCDを出したとしても売れません。ならば「テクマ!はなんか盛り上がってるぞ!」と認知されるために今の自分にできることは何なのか?この問題への2003年の解答としてテクマ!が出したのが「景気のいい企画を隔月でやる!」ことでした。そしてそのひとつのヤマと言えるのが今日の『未来派野郎2003』です。
 では出演者を紹介しましょう。まずはテクノ界期待のニューカマー、ギャクセツゾク!岡村靖幸と石野卓球が中学からの同級生であげくに始めたようなバンドです。先日はテクマ!と宅八郎を呼んだ自主企画を敢行し見事に成功させ、その自発的な行動力からも未来を感じさせてくれる危険なふたりです。そしてSKYFISHER。近頃は中山貴史というリズムマシンのみによるソロパフォーマンスも好調なRX-7さんが率いる究極のテクノバンドです。過剰に詰め込まれたアレンジを完璧にこなすために過剰な機材を持ち込み演奏力を過剰に磨き挙げる、という過剰な情熱には頭が下がります。どのように曲を作ってどのようにバンドの演奏を固めていっているのかまったく分からないのですが、とにかく緻密かつ爆音なライヴをお楽しみ下さい。
 そしてモノラルセンスfrom福岡。東京でライヴをやるには主催者がスペースカンフーマンの了承を得ないといけないという、凄いバンドです。編成は、飛行機の手荷物の許容重量を超えるぐらい重いシンセドラムを立って叩く人と、特殊な樹脂(早い話がプラスチック)でできたギターをワイヤレスでアンプを通さずに弾く人の2人です。No LegendかつNo Futureな唯一無二のテクノサウンドを御堪能下さい!お次はヤング100Vです。所属バンドをすべて書くとスペースがなくなるぐらい数々のバンドで数々の伝説を残してきたつわものどもの集合体です。茶谷さんの芸にはいつも「いろんな意味での弱者」への思いやりを感じますし、袴田君のプレイにはいつもミュージシャンとしての基礎体力の強さを感じます。そして杉山君は母性本能をくすぐるし成瀬さんには甘えたくなるしもとじょしこうせいのベースの娘には欲情します。
 忘れてはいけないのがDJカヒロです。ロック育ちアコースティック行きのダイナミクス溢れる美しいサウンドを奏でるバンド、スカーフ☆カーのリーダーです。未来が舞台の映画でふとアコーディオンの調べが聴こえてきたりするとグッときますよね。そんな感じを出してくれるのはこいつしかいない!ということでお願いしました。
 いかがでしょう?『未来派野郎2003』お楽しみいただけましたでしょうか?では、テクマ!は今年のもうふたつの企画に向け走り出します。9/13は下北沢CaveBeにてテクマ!女装ヴァージョンであるテクエ!による企画『お嬢さんお手上げだ』、11/16は高円寺20000Vにて予想もつかない豪華メンバーによる企画を行います。その合間にも各地でイベントに出没しますので、HPでライヴ情報のチェックをお忘れなく!アンケーツを頂ければ情報メールもお送りします。今度は、モア・ベターよ。人身ばいばーい!

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